SEO知識

2021.07.13

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?SEOへの影響も解説!

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こんにちは!ブルームプロモーションです。

 

最近、SEO関連ニュースで「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」が話題です。

なぜなら2021年5月にGoogle検索のランキング要因に組み込まれる予定だから!

SEOに関わる人なら概要をしっかり押さえておきたいですよね。

 

コアウェブバイタルについて、現時点で分かっていることを私なりにまとめてみました。

3つの指標(LCP、FID、CLS)、導入スケジュール、ランキングへの影響、ツールといった様々な情報をお伝えしますので、ぜひご参考ください!

コアウェブバイタル イメージイラスト

 

ここに目次が入ります

 

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)を語る前に、そもそも「ウェブ バイタル(Web Vitals)」があるのはご存知でしょうか?

ウェブバイタルの核としてコアウェブバイタルが存在するんです。

 

ウェブ バイタル(Web Vitals)とは、

ウェブで優れたユーザー エクスペリエンスを実現するために重要と思われる品質シグナルの統合ガイドを提供する取り組みです。

(Google Developers Japan Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標 より)

Googleの取り組みを指すんですね。

 

ユーザーエスクペリエンス(ユーザー体験、UX)を良くするためにGoogleはガイダンスを提供するので、ウェブマスターの皆さんは取り入れてユーザーに喜んでもらいましょうよ!ってことです。

 

ただ、ユーザー体験の良し悪しを判断するには様々な要素があり、どの要素が重要視されるか、どのレベルだとユーザーが満足できるかなどはサイトや各ページによっても異なります。

 

そこで、Googleが共通指標として具体的に提示しているのが「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」です。

ユーザー体験において核となるニーズは「読み込み時間」「インタラクティブ性」「ページコンテンツの視覚的な安定性」であるとし、これらを組み合わせたものがコアウェブバイタルの土台になっています。

 

ちなみにこの土台、Googleは「現在2020年の設定は〜」と表現していますので不動のものではないようです。

Googleは常により良い状態を模索し続けていますから、コアウェブバイタルも今後更新されていくかもしれません。

 

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の3つの指標「LCP」「FID」「CLS」とは?

Googleは、ユーザー体験において核となるニーズは「読み込み時間」「インタラクティブ性」「ページコンテンツの視覚的な安定性」であるとしています。

 

これらを組み合わせたものが現在のコアウェブバイタル(Core Web Vitals)の土台となっており、3つの指標が明示されています。

  • LCP(Largest Contentful Paint ):読み込み時間
  • FID(First Input Delay ):インタラクティブ性
  • CLS(Cumulative Layout Shift ):ページコンテンツの視覚的な安定性

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

LCP(Largest Contentful Paint ):読み込み時間

Largest Contentful Paint は、ユーザーがページで最も有意義なコンテンツをどのくらい早く見ることができるかを表します。
感覚的な読み込みスピードを測定し、ページ読み込みタイムラインにおいてページの主要コンテンツが読み込まれたと思われるタイミングを指します。

(Google Developers Japan Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標 より)

 

LCPは、ページの中で最も大きなコンテンツ(画像またはテキストブロック)のレンダリング時間を指します。

 

ページ読み込みから2.5秒以内がGOOD(良好)と評価されます。

 

FID(First Input Delay ):インタラクティブ性

First Input Delay は、最初の入力までの遅延を表します。
応答性を測定して、ユーザーが最初にページを操作しようとする場合に感じるエクスペリエンスを定量化します。

(Google Developers Japan Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標 より)

 

FIDは、ページの中でユーザーが何かしらのアクションを起こしてから応答するまでの待ち時間を指します。

例えば、テキストリンクをクリックする、ダウンロードボタンをタップするなど。

画面のスクロールやズームは該当しません。

 

アクションを起こしてから100ミリ秒未満がGOOD(良好)と評価されます。

 

CLS(Cumulative Layout Shift ):ページコンテンツの視覚的な安定性

Cumulative Layout Shift は、ページがどのくらい安定しているように感じられるかを表します。
視覚的な安定性を測定し、表示されるページ コンテンツにおける予期しないレイアウトのずれの量を定量化します。

(Google Developers Japan Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標 より)

 

CLSは、予期しないレイアウトのずれを指します。

ちょっと時間が経ってからコンテンツが出現したことでレイアウトがずれる現象って、経験したことありませんか?それです。

(ちなみに私は、LINEのリストで一番上の人をタップしようとしたら、上部に広告が出て広告をタップしてしまい「ぬぁぁぁ」ってよくなります…。)

 

「ずれが生じた表示領域の比率 × 距離の比率」というスコアの計算方法があり、スコア0.1未満がGOOD(良好)と評価されます。

 

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)はいつからランキング要因に組み込まれる?

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)がGoogle検索のランキング要因に組み込まれるのは、現時点(2020年8月)では「2021年以降」とざっくりしています。

 

Googleは導入時期について、少なくとも6ヶ月前には告知するとしています。

合わせて「今すぐなんらかのアクションを起こす必要はありません」と伝えています。

 

今私たちがすべきことは、コアウェブバイタルに関する理解を深めることと、関連ツールを使い慣れておくことかなと思います。

 

※2020年11月13日追記

2021年5月にランキング要因に組み込まれることがGoogleから発表されました!

参考:Google 検索へのページ エクスペリエンスの導入時期(Google 検索セントラル ブログ より)

 

忘れてはいけないのは「コアウェブバイタルが導入されるからユーザー体験を良くする」のではなく「常にユーザー体験の向上を目指すのが基本」だということです!

 

Googleは常にユーザーのことを考えています。

ユーザー体験の向上を目指す取り組みも、今に始まったことではありません。

 

例えば、近年ではGoogle検索のランキング要因として、HTTPSモバイルフレンドリー、インターステーシャルやポップアップ表示、ページの読み込み速度など、様々なユーザー体験に関する基準が追加されてきました。

 

今回のコアウェブバイタル(Core Web Vitals)も、こういったユーザー体験向上を目指す取り組みの一環ということですね。

 

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)はどれくらいランキング要因に影響を与える?

ランキング要因として、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)はどれくらいの影響力を持つのか。

Googleウェブマスター向け公式ブログでは、次の通り伝えられています。

ページ エクスペリエンスの構成要素はすべて重要ですが、ランキングでは、ページ エクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。
優れたページ エクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。
しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページ エクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。

(Googleウェブマスター向け公式ブログ より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価 より)

 

私はコアウェブバイタルの話を聞いた時に「良いから評価が上がるってこと?それとも悪いから評価が下がるってこと?」と、プラス要因として働くのか、マイナス要因として働くのか疑問でした。

 

先ほどのGoogleの説明を読むと、例えばFIDが平均以下だからといって、ページの評価を下げる直接的な要因にはならないようです。

コンテンツの質が同等のページを比較した時には、ユーザー体験が非常に重要になる(→ページ評価の直接的な要因になる→ページの評価を上げるってこと?)としていますから、現時点ではプラス要因として働くと理解しています(私個人の見解ですが)。

 

とはいえ、やっぱり重要なのは「コンテンツの質」であることには変わりませんね。

 

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)に関するツールはあるの?

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の指標である「LCP」「FID」「CLS」を簡単に計測できるツールがいくつかあります。

 

代表的なものは以下の5つです。

  • Lighthouse(Chrome 拡張機能)
  • Chromeのデベロッパーツール(右クリック>検証、 Ctrl+Shift+I または command+option+I)
  • PageSpeed Insights
  • Search Console(拡張>ウェブに関する主な指標)
  • Web Vitals(Chrome 拡張機能)

ツールの詳細については、別の機会に改めてご紹介したいと思います…!

 

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)を元にユーザー体験の向上を目指す!

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)は、優れたユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)を提供するために、Googleが具体的に提示している共通指標です。

現時点では「読み込み時間」「インタラクティブ性」「ページコンテンツの視覚的な安定性」がユーザー体験において核となるニーズであるとし、これらを組み合わせたものがコアウェブバイタルの土台になっています。

  • LCP(Largest Contentful Paint )←読み込み時間
  • FID(First Input Delay )←インタラクティブ性
  • CLS(Cumulative Layout Shift )←ページコンテンツの視覚的な安定性

Google検索のランキング要因に組み込まれるのは2021年以降とされています。

導入時期の6ヶ月前までには予め告知されるので、それまで待ちましょう!

↓↓↓

※2020年11月13日追記

2021年5月にランキング要因に組み込まれることがGoogleから発表されました!

参考:Google 検索へのページ エクスペリエンスの導入時期(Google 検索セントラル ブログ より)

予告通り6ヶ月前に告知してくれましたね!

この記事を書いた人

SEOプランナー本島 優里

塾講師、ウェディングプランナーを経て、2017年 ブルームプロモーションに入社。コンテンツSEOの企画・設計、ライティングのセミナー講師も行う。

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