SEO知識

2020.08.20

「SEOで検索結果に上位表示した」は結果論

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突然ですが、みなさんはSEOってなんだと思いますか?
残念ながら、まだ多くの方が「SEO=上位表示(検索結果の上の方に表示させる)」だと思っていますよね。

「SEO」は「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)」の略。
日本語で直訳すると「検索エンジン最適化」です。この中に「上位表示」という言葉はひとつも入ってません。

「じゃぁ結局SEOってなんなの?」と思われている方、その答えはもう少し読み進めると書いてありますよ!
でも間のお話も飛ばさずに読んで下さいね…。

ここに目次が入ります

 

SEO=検索結果上位表示は間違い

先にお伝えしたように、SEOという言葉自体を確認しても「上位表示」という言葉は入っていません。
つまり「SEO=検索結果上位表示」は間違いです。

でも「SEO=検索結果上位表示」という間違った認識が広がっていることにも理由があります。
それは数年前まで、SEO業者自身がSEOのことを「検索結果上位表示」と呼んでいたから。

「『○○○○』というキーワードで必ず上位表示しますよ。」って営業されてたら、そりゃそういう認識になりますよね。
(でもそれは昔の話。今でもこういった業者がいたら要注意です!)

 

「上位表示しますよ」が通用した時代のお話

「『○○○○』というキーワードで上位表示しますよ。」がなぜ通用したのか。
それは特定のキーワードを上位表示させることが意図的にできていたからです。

「リンクが多いページ=人気が高いページ=ユーザーが求めているページ」

「検索キーワードが多く含まれているページ=検索キーワードと関連性が高いページ=ユーザーが求めていることが書かれているページ」

ざっくり言うと、当時のGoogleはこのような単純な判断で検索順位を決める仕組みでした。
すると…

「外部からたくさんリンクを獲得したら上位表示するぞ!」と別で登録した外部ブログからやたらとリンクを送る。

「キーワードがたくさん含まれていたら上位表示するぞ!」と(表面上は画像で隠す、背景と文字の色を同じにして同化させるなどの)隠しテキストを作成してこっそりキーワードをページ内に含める。

こんなことをするSEO業者が次々と出てきました。
当時は少しのポイントを押さえれば、簡単に上位表示させることができたのです。

 

Googleは昔も今も変わらずユーザー第一主義

上位表示を作為的にできたことが、Googleが求めていたことではもちろんありません。

当時のGoogleは(ユーザーのニーズに応えられている)正しい順位の決め方だと思っていたはず。
それが順位を操作することができてしまったことにより、結果的にユーザーが求めている答えと検索結果に差が生じてしまったのです。

「検索してくれるユーザーに喜んでもらいたい」というGoogleの思いは昔も今も変わりません。

だからGoogleは、大切なお客様である検索ユーザーに「検索結果で喜んでもらいたい」と試行錯誤を繰り返し、日々上位表示に対してのアルゴリズム(検索順位のルール)を更新し続けています。

そして今では、リンクのまとめサイトを作ることやキーワードをこっそり詰め込むこと、つまりひと昔前に流行った特定のキーワードを作為(裏ワザ)的に上位表示させようとすることに対してペナルティを課しています。だから「上位表示しますよ」が通用した時代は過去のお話。

そういうSEO業者に対するGoogleの気持ちを代弁するなら「せっかく公平に評価して検索順位決めてるのに邪魔すんなよ。お前のせいで検索ユーザーが不満に思って離れていったらどう責任とってくれるんじゃい!」という感じ。

今は便利なツールが続々と生まれては広がっている世の中。「グーグルより◯◯の方が良い」とユーザーが離れてしまっては困ります。

 

え?Googleは無料のサービスなんだから利用者が減っても大して影響ないんじゃないかって?
とんでもない!Googleの収益の大半は広告収入なので、利用するユーザーがいてくれるおかげで成り立っています。

そう考えればGoogleのお怒りは当たり前の話です。(さっきのセリフはあくまでイメージですけどね笑)

 

で、結局SEO(検索エンジン最適化)って何なの?

お待たせしました!お答えしますね。

SEOとは、一言でいうと「検索においての需要と供給を成立させ、検索からの集客を増やすための施策」です。

「検索」には、検索ユーザーが解決してほしいこと(需要)と、サイト運営者がユーザーに伝えたいこと(供給)が存在します。

解決してくれるサイトを探しているユーザーと、こういうユーザーに届けたいと思っているサイト、この両者が出会った時…クリック!需要と供給が合致した瞬間です。

Googleが求めているのはユーザーの役に立つWEBサイトです。

少し専門的な話ですが、Googleが定めるウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)では、「タイトルやディスクリプション、ページの表示速度、URLの構造・正規化、内部リンク、発リンク、タグの使い方、コンテンツの内容」など、適切に行うように定めている事項は多々あります。

これはユーザーがストレスなくサイトを閲覧できるために求めていること。そのルールに適した調整をすることがSEO(検索エンジン最適化)です。

上位表示できているのは、(ユーザーを大切にしている)Googleが定めたルールに適した調整をすることで「ユーザーのことを考えているね!」とGoogleに評価してもらえた結果、つまり結果論なのです。

検索順位の操作が容易だった時代に作為的に上位表示していたWEBサイトは、どんどん上位から消されました。

※GoogleGoogle言ってますが、Yahoo!は2010年からGoogleの検索エンジンを採用しています。
日本では9割がGoogleとyahoo!が利用されているので、Googleのことを理解すればOKというわけですね。
興味がある方はSEOの歴史をどうぞ!

 

SEOは業者選定が難しい

弊社ブルームプロモーションはSEO会社なので、お客様から特定のキーワードで上位表示を求められることがありますが、僕たちは検索順位をお約束することはありません。

僕たちが決めることではなく、Googleが決めることだからです。

「どんなキーワードで訪問されたいか」「そのキーワードで訪問したユーザーが満足するページはどんなコンテンツなのか」を考えた方が良い結果が生まれます。

そしてそれを各ページで施すと、Googleに評価され「特定のキーワード」ではなく「さまざまなキーワード」が、結果として上位表示できるようになってきます。

 

ここ数年で本当にGoogleのアルゴリズム(上位表示のルール)は変わりました。

このアルゴリズムに対する最新の情報を敏感にキャッチすることが、SEO会社として重要なことの1つです。

それを無視してGoogleがペナルティを課す内容で営業する、悪質なSEOを行っている業者もまだ存在します。

SEO業者の選定は慎重に行わなければなりません。

 

この記事を書いた人

SEOコンサルタント須川 英男

某広告代理店の営業を経て、2011年7月 代表の咲間とブルームプロモーション設立。SEOを軸としたプロモーションからWEBサイトの設計まで幅広く行う。

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