SEO知識

2020.03.25

リンクファームというSEOスパムのこと

facebook

twitter

line

どうも高橋です。

「リンクファーム」って知ってますか?

リンクファーム(リンクの農場)と聞くと、なにやらのどかな風景を思い描くロマンティストもいるかも知れませんが、現在のSEOを考える上では、絶対に足を踏み入れたくない悪の農場です。

リンクファームは、Googleがかなり強いダメだしをするリンクプログラムと呼ばれるSEOスパムの一種です。

ちなみにリンクプログラムとは検索順位を上げるために行ったリンク集めの行為全てを指します。

詳しくはこちらをどうぞ Google Search Console ヘルプ / リンクプログラム について

もしもあなたが、いまだにリンクを集めることを目的としたサイトなどに登録をしているなら無意味どころか、ペナルティ対象になる可能性もあるので今すぐやめましょう。

今回は昔流行った「リンクファーム」のお話です。

リンクファーム

リンクが多ければ良かったSEO業者の牧歌的時代

他サイトからリンクを自社サイトに貼ってもらうことを「被リンク」または「バックリンク」と呼びます。ちなみに自社サイトから貼る場合は「発リンク」ですね。

3、4年前までは被リンクがたくさんあれば検索順位が面白いように上がった時代がありました。

ひと昔前「相互リンクお願いします!」という言葉を色んなサイトで見かけた記憶がある方も多いと思います。あれは検索エンジンからの評価を上げるための合言葉だったわけですね。今もたまに見かけますが・・・。

そして、「なるほど!リンクはあればあるほどいいんだな!」と鼻息荒く被リンクをたくさん集めるために考え出されたのがリンクファームです。

リンクファームの作り方

リンクファームは簡単に言うと過剰な相互リンクの集合体です。

相互リンクは「僕のサイトとあなたのサイト」でリンクを貼り合うギブアンドテイクな行動です。

この「僕とあなた」の相互リンクの関係に、「僕のリンク友達にもリンクを貼って!そしたら友達も、あなたに貼るから!」。これで3サイト相互リンクができあがります。

さらに「あなたの友達にも僕と僕の友達にも!」と、どんどんやってるうちにWeb上にやたら繋がり合っている濃厚なゾーンが出来上がります。そのあたりがリンクファームです。

これがリンクファームと呼ばれるネットワークの簡単な仕組みです。

ボロ儲けしたリンクファームの農場主

リンクファームとは?正確には上記の行為を、自動プログラムで大量に増やしているサイト群です。

サービスに加入する事で、リンクが貼られるが、代わりにこちらもリンクをしなければいけないのもリンクファーム。

「.com」などのドメインを大量に取得して相互リンクさせる手法もリンクファーム。

「とにかくリンクが多ければOK!」こういうシンプルな基準に目をつけたのは当時のSEO業者です。

リンクファームの構造を作り出し、色んなサイトからリンクをもらったり、リンクを巡る売買が横行し、どんなサイトでも簡単に検索結果の順位は上がりました。まさに無法地帯農場です。

「お金次第で検索順位上げますぜ(笑)」と儲けまくった業者がたくさんいました。

農場を蹴散らしたペンギンアップデート

この荒んだ世紀末的検索世界に終止符を打ったのが、2012年に導入されたGoogleのペンギンアップデートという、これまた可愛げのあるネーミングを持つ、検索順位を決定する新しいアルゴリズム更新です。

Googleウェブマスター向け公式ブログ/良質なサイトをより高く評価するために

 

Googleは、リンクプログラムなどで評価を上げる悪質サイトを蹴落とすことで、相対的に良質なサイトを評価するペンギンを派遣しました。

このGoogle検索エンジンの歴史のなかでも大きな節目となったペンギンアップデートにより、それまでリンクファーム効果で高順位をキープしていたサイトは次々と姿を消しました。

同時にリンクファームを使ってクライアントの順位を上げていた、リンクファームの農場主である被リンクSEO業者も姿を消したのでした。

ペンギンアップデートで業界を去った人もとても多かったようです。さよなら。

リンクファームとペンギン

リンクファームと相互リンクは違いますし、被リンクも有効です。

これまでの話しを聞くと相互リンクはまずいんじゃないか?被リンクをもらうとペナルティを食らうんじゃないか?と怯える方もいるかも知れません。

大丈夫です。順位を上げるだけが目的の、悪質で作為的なリンクの貼り方をしていなければ問題ありません。

あなたのサイトが良いサイトだった場合、自然とリンクは集まります。良質な被リンクをもらうことで、サイトの評価も上がります。

被リンクは今もなお高い効果を発揮します。

 

あなたのサイトのリンクが、あなたのサイトに目的をもって訪れてくれているユーザーにとって必要なリンク、であれば全く問題はありません。

リンク先のサイトがあなたのユーザーに価値を提供するサイトであるかどうか?そこまで責任を持てば良いだけです。

全てにおいて、ユーザー目線、顧客目線を貫けば、何も恐れることはありません。

とにかく一貫した方針なのでわかりやすいですよね。以下でも詳しく説明してます。興味があれば是非!

SEO(検索エンジン最適化)とは「ユーザーの利便性を追求する」こと

この記事を書いた人

SEOコンサルタント高橋 正樹

飲食・ブライダルなどサービス業を経て、2017年 ブルームプロモーションの役員に就任。SEOを軸としたコンテンツの企画からWEBサイトの設計まで幅広く行う。

facebook

twitter

line