コンテンツSEO

2022.01.21

ページエクスペリエンスアップデートとは?概要やSEOへの影響を解説

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こんにちは!ブルームプロモーションの本島です。

2021年6月中旬から展開が始まった「ページエクスペリエンスアップデート」。

2021年8月末日までに完了するとアナウンスされていましたが、9月3日にロールアウトが完了したとGoogle公式Twitterより発表がありました。

Google公式Twitterによるアナウンス

今回は、ページエクスペリエンスアップデートとはどのようなアップデートだったのか、SEOの観点からはどのような影響があるのかを解説します。

ページエクスペリエンスアップデートのイメージイラスト

ここに目次が入ります

ページエクスペリエンスアップデートとは?

まずは「ページエクスペリエンスアップデート」とはどのようなアップデートなのか、概要を確認しましょう。

ページエクスペリエンスアップデートとは、ユーザー体験におけるアップデートのことです。(2021年6月16日から9月3日にかけて展開されました)

アップデートでは下記の3点が導入されました。

  1. ページエクスペリエンスシグナルの更新
  2. トップニュースの資格要件からAMPを削除
  3. AMPバッジアイコンの廃止

それぞれ詳しく解説します。

①ページエクスペリエンスシグナルの更新

ページエクスペリエンスアップデートでは、ページエクスペリエンスというユーザー体験に関する評価指標を更新し、更新した内容をランキング要因に組み込むためのアップデートが行われました。

ページエクスペリエンスとは

ページエクスペリエンスとは、ユーザーがウェブページで操作を行った際の、情報そのものの価値以外に関するエクスペリエンスの尺度となるシグナルのセットです。

Google検索セントラル「ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について」より

アップデート後の現在では、ページエクスペリエンスシグナル(評価指標)として下記が挙げられています。

  • ウェブに関する主な指標(コアウェブバイタル
  • モバイルフレンドリー(モバイル フレンドリーであるか)
  • HTTPS(サイトの接続が安全かどうか)
  • 煩わしいインタースティシャルがない(コンテンツを覆い隠していないか)

Googleからページエクスペリエンスアップデートに関わる最初の告知があったのは2020年5月。

「ウェブに関する主な指標(コアウェブバイタル)」を発表し、「ページエクスペリエンス指標を組み込んで変更した検索ランキングを公開する予定です」とアナウンスしました。

※コアウェブバイタル:読み込み、インタラクティブ性、視覚的安定性の点で優れているか

元々ページエクスペリエンスが優れていると評価されるための重要なシグナルとして、

という項目がGoogleより公表されていました。

ここに「ウェブに関する主な指標(コアウェブバイタル)」を追加しますよ、そしてランキング要因としてアップデートしますよ、と告知されたわけです。

※上記のように以前は「セーフブラウジング」も含まれていましたが、2021年8月4日にランキングシグナルとして使用されていないことが明記され、項目から削除されました。

なお、Googleは「ページエクスペリエンスシグナルの見直しは毎年行う予定」としています。

今回のようにシグナルのラインナップ自体が変更になるかは不明ですが、毎年見直しを行うほど重要視している指標であると言えそうですね。

「ページエクスペリエンスシグナルの更新」の肝となるウェブに関する主な指標(コアウェブバイタル)については、こちらもご参考ください。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?SEOへの影響も解説!

②トップニュースの資格要件からAMPを削除

Google検索のトップニュース(カルーセル)に掲載されるためには、以前はAMPページであることが必須条件でした。

ページエクスペリエンスアップデートによって、Googleニュースのポリシーを遵守していることを条件に、AMPに関わらず全てのコンテンツが掲載対象となりました。

Googleのトップニュース

③AMPバッジアイコンの廃止

AMPコンテンツを示すAMPバッジアイコンが表示されなくなりました。

AMPバッジアイコン

とはいえ、そもそもこのAMPバッジアイコンは周知されていたのか…という疑問も。

廃止になったからといって、クリック率が下がる等の懸念は考えなくて良いという声も多いようです。

ページエクスペリエンスアップデートはSEOにどう影響する?

先述の通り、ページエクスペリエンスアップデートは、ページエクスペリエンスの内容を更新してランキング要因に組み込むためのアップデートも含まれています。

したがって、検索結果に対する施策であるSEOにも影響があるアップデートと言えます。

ただし、Googleウェブマスター向け公式ブログでは、次のように伝えられています。

ページ エクスペリエンスの構成要素はすべて重要ですが、ランキングでは、ページ エクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。
優れたページ エクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。
しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページ エクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。

(Googleウェブマスター向け公式ブログ「より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価」より)


Googleは「優れたページエクスペリエンスが優れたコンテンツに勝ることはありません。」と断言しています。

あくまでも最も重要視されるのは「コンテンツの質」ということですね。

※コンテンツの質については「コンテンツSEOとは?メリットや良質なコンテンツについて解説」の「コンテンツSEOでは「コンテンツの質」が大事」もご参考ください!

また、Google検索コンソールヘルプのコミュニティで公開された「Core Web Vitals & Page Experience FAQs (Updated: March 2021)」では、下記のことも伝えられています。

ページエクスペリエンスアップデートは、モバイルフレンドリーアップデートやスピードアップデートなど、過去に行った変更に似ています。
これらのシグナルと同様に、「タイブレーカー」タイプの状況では、ページエクスペリエンスがより重要になります。
同様の品質とコンテンツのページが複数ある場合、ページエクスペリエンスが優れているページは、そうでないページよりもパフォーマンスが向上する可能性があります。
つまり、サイト運営者は、ページエクスペリエンスの使用を開始したときに、まだ改善に取り組んでいる場合、すぐに大幅な低下が発生する可能性があることを心配する必要はありません。

Google検索コンソールヘルプ「Core Web Vitals & Page Experience FAQs (Updated: March 2021)」より日本語翻訳

もし、コンテンツの質が同等と判断された際には、タイブレーカー(同点決勝)としてページエクスペリエンスが優劣をつける判断材料となるようです。

また、上記の引用文で「すぐに大幅な低下が発生する可能性があることを心配する必要はありません。」とある通り、コンテンツの内容が変わっていないのであれば、今回のページエクスペリエンスアップデートの影響による大幅な順位下降は考えにくいでしょう。

とはいえ、Googleが常に考えているのはユーザーのこと。

「全てはユーザーのため」という考えが根底にあるので、サイトを運営する側も「ユーザーのため」を忘れてはいけません。

ユーザーの利便性に関わるページエクスペリエンスは、ランキング要因への影響力に関わらず、サイト運営者としては重要視すべき指標でしょう。

ページエクスペリエンスアップデートとはユーザー体験に関わるアップデート

ページエクスペリエンスアップデートとは、2021年6月16日から9月3日にかけて展開された、ユーザー体験におけるアップデート。

アップデートによる変更は下記の通りです。

  1. ページエクスペリエンスシグナルの更新
  2. トップニュースの資格要件からAMPを削除
  3. AMPバッジアイコンの廃止

大きな変更は、ランキング要因にも関わる「ページエクスペリエンスシグナルの更新」でしょう。

しかし、Googleは「優れたページ エクスペリエンスが優れたコンテンツに勝ることはありません。」と断言しています。

あくまでも最も重要視されるのは「コンテンツの質」であり、タイブレーカーの判断材料としてページエクスペリエンスの指標があるということを押さえておきましょう。

ただし、ユーザーのためを思えば決して軽視できないページエクスペリエンス。
ランキング要因への影響力に関わらず、サイト運営者としてはしっかりと意識すべき指標でしょう。

この記事を書いた人

SEOプランナー本島 優里

塾講師、ウェディングプランナーを経て、2017年 ブルームプロモーションに入社。コンテンツSEOの企画・設計、ライティングのセミナー講師も行う。

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