テクニカルSEO

2022.09.20

内部リンクとは?SEO効果や設置場所、確認方法などを解説!

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こんにちは。ブルームプロモーションの大井です。

 

SEOの内部施策の1つとしてよく話題に上がる「内部リンク」。
内部リンクの最適化は、Webサイトの評価を左右するとても重要度の高い施策です。

 

よく聞く施策ですが、SEO初心者の方は「具体的に何をしたら良いの?」と悩まれることも多いかもしれませんね。

 

今回は、内部リンクとは何か、そのSEO効果といった基礎知識から、設置場所、設置時の注意点、確認方法など、施策を進めるうえで押さえておきたいポイントまで詳しく解説します。
内部リンクへの理解を深めて、ぜひWebサイトの改善に役立ててくださいね!

内部リンクのイメージ

ここに目次が入ります

内部リンクとは?SEO効果はある?

SEO対策において、重要な要素の1つである「内部リンク」。
内部リンクとは、自社サイトなど1つのサイト内のページとページをつなぐリンクを意味します。
内部リンクは、検索エンジンやユーザーに対して分かりやすく・使いやすいリンク構造を構築していくことで最適化を目指します。

 

一方で、内部リンクと一緒に耳にすることも多い「外部リンク」は、異なるサイトのページをつなぐリンクのことを言い、内部リンクとは別のものです。

 

内部リンクの最適化は、SEOにおいて主に下記の3つの効果が期待できます。

  • ページの評価をアップさせる
  • クローラーの巡回を手助けする
  • ユーザーのサイト滞在時間を伸ばす

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①ページの評価をアップさせる

内部リンクを構築することによって、ページ同士の関連性を高めたり、重要なページにリンクを集めることが可能になります。
なぜそれらがページの評価アップにつながるのか、少し詳しくご説明します。

 

■ページ同士の関連性を高め、評価をアップさせる

内部リンクには、「関連するページ同士をつなげる」という役割があります。

関連するページがたくさんあることをリンクを介してGoogleに伝えることで、Googleは「このWebサイトには◯◯に関するページがたくさんある!◯◯に詳しいサイトだ!」と認識を深めてくれます。
そうすることで、そのテーマに関するサイト全体の専門性も高まり、評価・順位が上がりやすくなります。

 

■重要なページにリンクを集めることで、評価をアップさせる

内部リンクは、1つの被リンクとしてカウントされ、Googleは被リンク数が多いページを重要度の高いページと判断します。
重要度の高いページにリンクを集めることで、Googleにそのページの重要度の高さを伝えることができ、ページ評価を高める効果が期待できます。

 

また、内部リンクの集まるページは、その重要度が認識され、検索結果上のサイトリンクに表示されやすくなるというメリットもあります。

検索結果のサイトリンク

②クローラーの巡回を手助けする

内部リンクによって、Webサイトの隅々までリンクを行き渡らせると、クローラーがサイト内のページを余すことなく巡回(クロール)できるようになります。

 

新たに公開したページを検索結果に表示させるには、クローラーにページを見に来てもらう必要があります。
クローラーがページを訪問して内容を評価し、インデックス登録(※)が行われて、初めてページが検索結果に表示される仕組みです。
※インデックス登録:検索エンジンがページをGoogleのデータベースに登録すること。

 

クローラーは、新たに公開されたページを発見するのに内部リンクを辿ります。
そのため、新しく公開したページへとつながるリンクが存在しなければ、クローラーはページに辿り着けず、ページの評価を行うことができません。

 

内部リンクを辿ってクローラーが少しでも早く新規公開したページを見つけることができれば、その分インデックス登録も早まり、検索結果に表示されるまでのスピードアップも期待できるでしょう。

 

また、クローラーがページを訪問するのは1回きりではありません。
定期的にページを訪問し評価を更新していきますので、クローラーが巡回しやすいリンク構造にしておくことで、ページ評価の更新もされやすくなります。

③ユーザーのサイト滞在時間を伸ばす

内部リンクを最適化することは、ユーザーのサイト滞在時間を伸ばすことにもつながります。

 

先ほどお話しした通り、内部リンクには「関連するページ同士をつなげる」という役割があります。
ユーザーが最初に訪問したページに関連する別ページへリンクを設置することで、訪問した1ページのみを見て離脱することを防ぎ、関連する別ページへ移動してくれる可能性が高まります。

 

SEO評価に直結する部分ではないといわれているものの、直帰率や離脱率の改善につながります。

 

ユーザーにとっても、知りたい情報や興味関心に近いテーマの情報を集めやすくなるという点はメリットになるでしょう。

内部リンクはどこに設置する?

では、内部リンクはどこに、どのように設置すれば良いのでしょうか?
内部リンクの代表的な設置場所4つをご紹介します。

①パンくずリスト

パンくずリストとは、Webサイトを訪れたユーザーにサイトの階層を示し、自身のいる場所を直感的に伝えるナビゲーションのことです。
クローラーにもWebサイトの構造を理解してもらいやすく、クローラーがサイト内を回遊する手助けにもなります。

 

弊社でも、ページの左上部に下記のようなパンくずリストを設置しています。

パンくずリスト

パンくずリストについては、下記のコラムでも解説しておりますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
パンくずがSEOに重要でかつ効果的な理由

②共通ナビゲーション

共通ナビゲーションは、Webサイトの原則すべてのページに共通して設置されているメニューで、ユーザーを目的のページに導きやすくする目的があります。

 

ページの上部に設置される「グローバルナビゲーション」、サイドに設置される「サイドメニュー」、最下部に設置される「フッターメニュー」がそれに当たります。

③サイトマップ

サイトマップ(HTMLサイトマップ)は、そのWebサイトに存在するページを一覧にまとめたページです。

 

サイト内にあるページを一覧にまとめることで、サイト構造の理解が容易になります。
検索エンジンもユーザーも、コンテンツを見つけてサイト内を回遊しやすくなるというメリットがあります。

 

どこのページからでも閲覧できるように、サイトマップは共通ナビゲーションに設置しましょう。
基本的にはフッターメニューに設置されることが多いです。

④コンテンツ内

コンテンツ内から関連性の高いページへリンクを設置することも重要です。

 

弊社のブログを例にすると、下記のような部分です。

コンテンツ内のサイトリンク

そのページ内容に関連するページがあるのであれば、積極的にリンクの設置を行いましょう。
関連情報を集めるのにも役立ち、ユーザーにとってもサイトの利便性が高まります。

SEO対策における内部リンク設置の注意点

内部リンクの最適化を進める際には、特に気をつけてほしいポイントが4つあります。

①URLの正規化を行う

URLの正規化とは、1つのページ内容に対して2つ以上のURLが存在してしまっている場合に、どれか1つのURLを正規のURLとしてGoogleに認識させることです。

 

具体的には、下記のようなシチュエーションでURLの正規化が必要となります。

  • wwwあり・なしのページが混在
  • 拡張子(.phpや.htmlなど)のあり・なしページが混在
  • プロトコル名「http」「https」のページが混在     
  • パラメーターつきのURLがある             

 

上記のような状況の場合、ページ評価がそれぞれのURLに分散されてしまい上位表示が難しくなってしまったり、重複コンテンツと見なされてインデックスされづらくなってしまったり…という可能性があります。

 

また、重要なページにリンクを集中させるという目的を果たすためにもURLの正規化は重要です。
同じページへのリンクを設置しているつもりでも、「◯◯ページからはwwwありのURLを指定」「△△ページからはwwwなしのURLを指定」などとしてしまった場合、「wwwありページの被リンク1」「wwwなしページの被リンク1」とバラバラでカウントされ、リンクを集中させることができなくなります。

 

もしサイト内でURLの正規化が必要な状況が発生しているのであれば、内部リンクの最適化を進める前に対処が必要です。

②内部リンクが集まっているページからリンクを設置する

特に上位表示を狙いたいページは、すでに内部リンクが集まっているページからリンクを設置するのがおすすめです。
分かりやすく内部リンクが集まりやすいページとしては、トップページやカテゴリトップなどがあげられます。

 

前述の通り、Googleは「内部リンクの多いページ=重要度の高いページ」と認識し、ページの評価がアップする可能性も高まります。
内部リンクが集まり高評価を得ているページからのリンクは、評価の低いページからのリンクよりも、リンク先ページへ与える影響度が高いといわれています。

 

「◯◯ページは特に上位に表示させたい!」というものがあれば、ぜひ内部リンクが集まっているページからリンク設置を検討してみてください。

 

トップページなど、ユーザーがアクセスしやすいページからのリンクはたどりやすく、ページにたどり着くまでのステップも少なくなるため、ユーザーにとっても利便性が高いでしょう。

③関連性の高いページからリンクを設置する

内部リンクの設置は積極的に行うべきですが、内容の関連性を考えずにリンクを設置してしまうのはNGです。
無関係のページからのリンクは、低品質のリンクと見なされてしまいますし、ユーザーにとっても使い勝手が良くありません。

 

内部リンク施策としてWebサイト内にリンクを張り巡らせることは必要なことですが、「ユーザーにとって使いやすいか」を1番に意識することが大切です。

④リンク先の内容が分かるアンカーテキストにする

リンクを設置する際は、リンク先の内容が分かるアンカーテキストにすることが大切です。
次のような方法でリンクを設置している場合などは、見直しが必要です。

  • 「こちら」「クリック」などページ内容と関連のない言葉にリンクを設置している
  • リンク先のURLをそのまま貼り付けている

 

リンク先ページの内容をアンカーテキストで示すことによって、リンク先がどのようなページなのかを、検索エンジンにもユーザーにも分かりやすく伝えることができます。
対策したいキーワードを含めることも効果的です。

⑤alt属性を記述する(画像にリンクを設定する場合)

ブログ内のバナーなど、画像にリンクを設定するケースでは、alt属性の記述も忘れずに行いましょう。

 

alt属性とは、何らかの理由で画像が適切に表示されない場合に代わりに表示される、画像を説明するテキストのことです。

 

現時点では、Googleが画像の内容を正確に理解するのは難しいといわれています。
そのため、Googleに情報を伝えるのにはテキストの方が適しています。

 

alt属性を記述して画像の内容をテキストで補足的に示すことで、画像であってもGoogleにリンク先との関連性を伝えることが可能です。

内部リンクの確認方法

内部リンクの確認ができるツールには色々とありますが、利用している人も多いGoogle Search Consoleを使うのが簡単でおすすめです。

 

確認方法は、以下の2ステップです。

  1. Google Search Consoleの左メニュー「リンク」をクリック
  2. 画面右側の「内部リンク」で内部リンクの多いページをチェック

 

下の画像は、弊社WebサイトのGoogle Search Consoleの画面です。

サーチコンソールでの内部リンク確認

画面右側の「内部リンク」の項目では、内部リンク数の多い上位10ページとその内部リンク数を確認できます。

 

Webサイトの中で、最も重要なページに多く内部リンクがついているか確認してみましょう。
重要度の高いページにリンクが少なく、重要度の低いページに多く内部リンクがついているのであれば、見直しが必要です。

 

表示されているURLをクリックすると、そのページへのリンクを設置しているページ一覧もチェックできます。

 

11位以降は、「上位のリンクされているページ」の項目最下部にある「詳細」ボタンから確認してください。

SEO対策で重要な内部リンクの最適化。戦略的に取り組んでみよう

内部リンクとは、一つのドメイン内のページとページをつなぐリンクのこと。

 

内部リンクの最適化を行うことによって、「ページの評価がアップする」「クローラーがサイト内を巡回(クロール)しやすくなる」「ユーザーのサイト滞在時間が伸びる」など、SEO対策においてプラスの効果が見込めます。

 

具体的には、パンくずリストの設置や共通ナビゲーションの設置、サイトマップの作成などを行い、分かりやすく、利便性の高いリンク構造を構築していきます。

 

内部リンクを最適化する際には、URLの正規化をしておくこと、関連性の高いページからリンクを設置することが大切です。
画像にリンクを設置する場合は、alt属性も忘れずに記述しましょう。

 

Webサイト全体の評価に大きく影響する内部リンク。
適切な対策を行い、Webサイトの改善を目指してくださいね!

 

WebサイトのSEO対策に悩んだ際は、SEOの専門業者に相談するのも方法の1つです。
ブルームプロモーションでは、SEO対策を通してWebサイト改善のお手伝いをさせていただいています。
SEOのお悩みは、お気軽にお問い合わせくださいね!

この記事を書いた人

コンテンツ事業部 マネージャー大井 香奈美

家電販売店や飲食店での接客業を経て、2019年 ブルームプロモーションに入社。主にコンテンツSEOの企画・設計を行う。担当記事本数は1,500以上。

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